就職・転職を考える 2
もうすこしつきつめれば"どんな企業も今後はかならずオカシクなる"くらいの覚悟で取り組んでおけばよいでしょう。
昭和25、6年頃、学生に最も人気のあったのは石炭鉱業や水産会社、紡績や砂糖会社で、いずこも秀才しか行けませんでした。
逆にソニーはまだ東京通信工業といった時代で品川の隅に本社と工場がありました。
ナショナルやトヨタでさえ文科系には三流の就職先でした。
それが30数年経って当時の新入社員が定年を迎える今頃、業界地図はどう変わったか・・・。
当時一流といわれた石炭や水産、紡績、砂糖会社の名前をすぐ挙げられる大学生は少ないでしょう。
卒業時肩で風を切ってこれら名門企業に就職していった連中は、最近ほとんど同窓会に顔を出しません。
なかには名解から勤務先や住所の欠落している者もいます。
これでもまだ現在の優良企業を就職先として頑なに固執する気になるか・・・。
今から振り返ってみれば、個人も企業も栄枯盛衰は世の習いです。
むしろ20年、30年のあいだには有為転変、浮き沈みのあるほうが自然でしょう。
逆転のほうがかえって正常かもしれません。
私は就職の相談にやって来る学生にこう言います。
"キミが入学したときの人気学部、学科は、4年経った卒業時の今、やはり花形かね。就職性などはむしろ逆転しているのじゃないかね"
・・・たった4年間の短い期間でもそうです。
まして20年、30年先なら、変わらないほうがおかしいでしょう。